IC 10とは?
あいしーじゅう
IC 10とは、カシオペア座にある不規則矮小銀河で、局所銀河群に属する活発な星形成活動が見られる天体です。
IC 10は、カシオペア座の方向におよそ220万光年の距離に位置する不規則矮小銀河です。局所銀河群(天の川銀河やアンドロメダ銀河などを含む銀河の集まり)に属しており、特に活発な星形成活動で知られています。
この銀河は「スターバースト銀河」と呼ばれるタイプに分類され、銀河内で非常に多くの新しい星が短期間のうちに生まれている状態にあります。観測によれば、銀河の質量に対して異常なほど高い割合で大質量星が生まれており、ウォルフ・ライエ星(Wolf-Rayet星)と呼ばれる高温の大質量星が多数確認されています。
IC 10を観測する上での難点は、天の川銀河の赤道付近(銀河面)の方向に近いため、星間塵による光の吸収が大きく、その実態を詳しく調べることが難しい点です。この障害があるにもかかわらず、電波観測や赤外線観測によって構造が明らかにされてきました。
将来的にアンドロメダ銀河との重力的な相互作用が示唆されており、局所銀河群の力学的な進化を理解する上でも重要な銀河として研究が続けられています。
使い方・例文
IC 10は、スターバースト銀河の近傍例として、星形成率や銀河進化の研究で頻繁に引用される天体です。
この用語をシェア
最終更新: