セゾンとは?
せぞん
セゾンとは、ベルギー発祥の農家醸造ビールで、フルーティーかつスパイシーな風味と高い炭酸が特徴のスタイルです。
セゾン(Saison)はベルギーのワロン地方(フランス語圏)で生まれたビアスタイルで、フランス語で「季節」を意味します。もともとは農家が冬から春にかけて仕込み、夏の農繁期に働き手に振る舞うために貯蔵していたビールでした。気温が高い夏場でも品質を保てるよう、アルコール度数をやや高めに設定し、高い炭酸と独特のスパイシーさを持つように発展しました。
セゾンの特徴は、フルーティーなエステル香・コショウやハーブのようなスパイシーさ・ドライなフィニッシュの三点にあります。色合いはゴールドから琥珀色まで幅広く、濁りのあるものも多く見られます。使用する酵母がこのスタイルの個性を大きく左右し、醸造所ごとに異なる酵母を使うことで風味に大きなバリエーションが生まれます。
代表的な銘柄としてデュポン醸造所の「セゾン・デュポン」が世界的に有名で、クラフトビールブームを経て今日では世界中の醸造所がこのスタイルを醸造しています。アルコール度数はおおむね5〜8%程度のものが多く、のど越しが爽やかで食中酒としても好まれます。
現代のクラフトビール市場では、柑橘の皮やコリアンダーなどのハーブ・スパイスを加えたアレンジセゾンも人気で、季節や食材に合わせた多様な展開が見られます。ビアスタイルの中でも自由度が高く、醸造家の個性が出やすいスタイルとして高く評価されています。
使い方・例文
夏の農作業の後に農家の人々がセゾンを飲む光景が、このビールの原点です。現代では「セゾン・デュポン」などをペアリングとしてシェフが料理に合わせる場面でも登場します。
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