アナクロニズムとは?
あなくろにずむ
アナクロニズムとは、時代背景と合わない事物・思想・言動が混在する時代錯誤の状態を指す言葉です。
アナクロニズム(anachronism)とは、ある時代や文脈に本来属さない事物・概念・習慣・言動が紛れ込んでいる状態、または時代の流れに乗り遅れた考え方や制度のことを指します。ギリシャ語の「ana(逆に)」と「chronos(時間)」を語源とします。
アナクロニズムは大きく二つの意味で使われます。一つは誤りとしてのアナクロニズムで、歴史小説や映画などで時代に合わない道具・言葉・制度が描写されてしまう誤りを指します。たとえば古代ローマを舞台にした映画に腕時計が映り込むようなケースです。もう一つは批判的・比喩的なアナクロニズムで、現代においても時代遅れとなった制度や価値観が存続していることを批判する文脈で使われます。
具体的に問題が生じやすい場面としては次のものがあります。
- 歴史劇・時代小説での考証ミス
- 過去の思想・法律・慣行を現代の文脈で無批判に持ち込む場合
- 組織や社会制度が時代の変化に対応できていない状態
文学や映画批評では考証の精度を問う用語として、社会評論では「時代遅れの慣行」を批判する言葉として幅広く使われます。歴史研究においても過去の事象を現代の価値観で判断する誤りをアナクロニズムと呼ぶことがあります。
使い方・例文
中世ヨーロッパを舞台にした映画の登場人物がスマートフォンを使う場面はアナクロニズムの典型例であり、考証の甘さとして批評の対象になります。
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