クェーサーとは?
くぇーさー
クェーサーは宇宙で最も明るい天体のひとつで、遠方銀河の中心にある巨大ブラックホールが周囲の物質を飲み込む際に莫大なエネルギーを放出する現象です。
クェーサー(Quasar)は、「準恒星状天体(Quasi-Stellar Object:QSO)」の略称で、宇宙において極めて高いエネルギーを放射する天体です。地球から非常に遠方(数十億光年以上)に存在するにもかかわらず、恒星のように点状に見えるほど明るいことから「準恒星状」と名付けられました。
クェーサーの正体は、銀河の中心に存在する「超大質量ブラックホール」の活動によるものと考えられています。ブラックホールが周囲のガスや塵を大量に飲み込む際に「降着円盤」を形成し、その摩擦や重力エネルギーが変換されて電波・可視光・X線など幅広い波長の電磁波として放射されます。その光度は銀河全体の数百倍から数千倍に達することもあります。
クェーサーに関する主要な特徴は以下の通りです。
- 宇宙誕生初期(数十億年前)に多数存在したとされ、現在は少ない
- 観測される赤方偏移が非常に大きく、遠方宇宙の研究に不可欠
- 1960年代に電波天文学の発展とともに発見・研究が進んだ
- 活動銀河核(AGN)の一形態として位置づけられる
クェーサーの観測は宇宙の大規模構造や銀河の進化を探る上で重要な手がかりとなっており、現代の天文学における主要な研究テーマのひとつです。ハッブル宇宙望遠鏡やジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測で、多くの新発見が続いています。
使い方・例文
「天文の授業でクェーサーが取り上げられるとき、『何百億光年も離れているのに銀河全体より明るく輝く天体』という説明がその異常なエネルギーの大きさを端的に伝えます。」
この用語をシェア
最終更新: