ブラックホールとは?
ぶらっくほーる
ブラックホールとは、重力がきわめて強く光でさえ脱出できない、宇宙に存在する天体のことです。
ブラックホールとは、物質が非常に小さな領域に凝縮され、その重力が光速を超えなければ脱出できないほど強くなった天体です。光さえも引き戻されてしまうため、外から直接見ることはできません。
ブラックホールは主に、太陽の数十倍以上の質量を持つ大質量星が一生を終えるときに誕生します。星は核融合の燃料を使い切ると自分自身の重力を支えられなくなり、中心に向かって急速に崩壊する「重力崩壊」が起きます。この爆発(超新星爆発)の後、残った核が極限まで圧縮されてブラックホールになります。
ブラックホールを理解するうえで重要な概念が二つあります。
- 事象の地平面(シュワルツシルト半径):ブラックホールの「境界線」にあたる面で、ここを一度越えると光も物質も外に戻れなくなります。
- 特異点:中心部にあると理論上予測される、密度が無限大になる点。現在の物理学では特異点の内部を完全には記述できません。
長らく間接的にしか観測できなかったブラックホールですが、近年は直接的な証拠も得られています。2019年には国際研究プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」が、銀河M87の中心にある超巨大ブラックホール(太陽の約65億倍の質量)の影を初めて撮影しました。また2015年以降、LIGOなどの観測施設がブラックホール同士の合体による重力波を相次いで検出し、アインシュタインの一般相対性理論の予測を実証しています。
使い方・例文
銀河系(天の川銀河)の中心にも「いて座A*」と呼ばれる超巨大ブラックホールが存在し、太陽の約400万倍の質量を持つことが確認されています。SFや映画では、強烈な重力で周囲の時空がゆがむ姿として描かれることが多い天体です。
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