ブラックとは?
ぶらっく
ブラックとは、18世紀スコットランドの化学者・物理学者ジョゼフ・ブラックのことで、二酸化炭素(固定空気)の発見と潜熱の概念の確立で知られる近代化学の先駆者です。
ジョゼフ・ブラック(1728〜1799年)は、フランス・ボルドー生まれのスコットランド人化学者・医師です。グラスゴー大学やエジンバラ大学で教鞭をとり、近代化学の形成期に活躍しました。
ブラックの代表的な業績は大きく2つに分けられます。
二酸化炭素(固定空気)の発見:石灰石(炭酸カルシウム)を加熱したり酸に溶かしたりすると、空気とは異なる別の気体が発生することを実験で示しました。彼はこれを「固定空気(fixed air)」と名付けました。これは現代でいう二酸化炭素であり、気体が複数の種類からなるという考え方を科学的に提示した先駆的研究です。
潜熱の概念の確立:物質が固体から液体、液体から気体に変化する際、温度が変化しないまま熱を吸収(または放出)する現象を「潜熱(latent heat)」と名付けました。この概念は蒸気機関の改良を行ったジェームズ・ワットに直接影響を与え、産業革命を支える技術的基盤のひとつとなりました。
ブラックはまた熱容量の概念を整備し、物質ごとに「熱の入りやすさ」が異なることを定量的に示しました。これらの業績は近代熱力学・化学の礎をなしています。
使い方・例文
「ブラック」は化学史や理科の授業で二酸化炭素の発見を語るときに登場するほか、物理の熱力学で「潜熱」を説明する文脈でも取り上げられます。
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