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結核菌とは?

けっかくきん

結核菌とは、肺結核をはじめとする結核症を引き起こす細菌で、空気感染によって広まる人類史上最も多くの死者を出した病原体のひとつです。

結核菌(学名:Mycobacterium tuberculosis)は、マイコバクテリウム属に属するグラム不確定性の抗酸菌です。細胞壁にミコール酸という脂質を豊富に含むため、通常の染色法では染まりにくく、チール・ネールゼン染色(抗酸菌染色)で赤く染まる特徴があります。

感染経路は主に飛沫核感染(空気感染)です。排菌患者がせきやくしゃみをすると直径5マイクロメートル以下の飛沫核が生じ、長時間空気中に浮遊します。吸い込んだ菌が肺胞に達すると、マクロファージに貪食されますが、免疫力が低下している場合には菌が増殖して発病に至ります。

感染しても多くの場合は免疫により潜伏状態(潜在性結核感染)となり、生涯発症しないこともあります。しかし免疫抑制状態(HIV感染・栄養不良・糖尿病など)では再活性化して発症します。主な症状は長引くせき、血痰、発熱、夜間発汗、体重減少です。

治療にはリファンピシン・イソニアジド・ピラジナミドなど複数の抗結核薬を6〜9か月間併用します。不完全な治療は多剤耐性結核菌(MDR-TB)の発生につながるため、服薬管理が重要です。WHO推定では現在も世界で年間1000万人以上が罹患する主要な感染症です。

使い方・例文

集団生活や換気の悪い場所での長時間接触が感染リスクを高めるため、医療機関や矯正施設などでは定期的な胸部X線検査と接触者調査が行われます。

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