土壌微生物叢とは?
どじょうびせいぶつそう
土壌微生物叢とは、土の中に生息する細菌・真菌・古細菌などの微生物群の集まりのことで、土壌の健全性や植物の成長に深く関わっています。
土壌微生物叢(どじょう びせいぶつそう)とは、土壌中に生きている微生物の集合体のことです。英語では「soil microbiome(ソイル マイクロバイオーム)」とも呼ばれます。細菌(バクテリア)、真菌(糸状菌・酵母)、古細菌(アーキア)、原生生物、ウイルスなど多種多様な微生物が土1グラムの中に数十億個以上存在するとされています。
土壌微生物叢は、地球上の物質循環において中心的な役割を担っています。主な機能は以下のとおりです。
- 有機物の分解:落ち葉や動植物の遺骸を分解して無機物に変え、栄養素を土に戻す
- 窒素固定:大気中の窒素をアンモニアに変換し、植物が利用できる形にする
- 病害抑制:有害な病原菌の増殖を抑える拮抗微生物が存在する
- 植物の根との共生:菌根菌や根粒菌が植物の栄養吸収や成長を助ける
- 土壌構造の維持:菌糸や分泌物が土の団粒構造を形成し保水性や通気性を高める
近年、農薬・化学肥料の過剰使用や単作農業の継続が土壌微生物叢の多様性を低下させることが明らかになり、持続可能な農業においてその保全が重視されています。腸内細菌叢(腸内フローラ)と同様に、次世代シーケンシング技術を使った網羅的な解析も進んでいます。
使い方・例文
有機農業の研究や土壌診断の場面で「この畑は土壌微生物叢が豊かで作物の根の発達が良い」といった評価に使われます。また、土壌環境保全の議論でも頻繁に登場します。
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