オウムガイとは?
おうむがい
オウムガイとは、らせん状の硬い殻を持ち、深海に生息する古代から形を変えていない頭足類の軟体動物です。
オウムガイは、軟体動物門頭足綱に属する海洋生物で、イカやタコの仲間ですが、外側に硬い殻を持つ点で大きく異なります。現生種はオウムガイ科に属し、インド洋・太平洋の熱帯・亜熱帯海域に分布しています。
その殻の内部は多数の気室(隔壁で仕切られた部屋)に分かれており、最も外側の部屋(住房)に軟体部が収まっています。気室にはガスと液体を充填・排出することで浮力を調節する仕組みが備わっており、これにより深海から浅海まで上下に移動することができます。この構造は力学的にも美しく、フィボナッチ数列に従う対数らせんを描くことから、数学や自然科学の教材としても取り上げられます。
オウムガイの最大の特徴は「生きた化石」と呼ばれるほど古くから形態がほとんど変化していない点です。約5億年前のカンブリア紀に出現し、かつては数千種が繁栄しましたが、現在の生存種は数種のみです。アンモナイトの近縁でもあり、古生物学的に重要な研究対象となっています。
触手は90本以上あり、エビや小魚などを捕食します。繁殖は卵生で成長は非常に遅く、商業目的の採取や観賞用取引による個体数の減少が懸念されており、ワシントン条約(CITES)の規制対象となっています。
使い方・例文
水族館の深海生物コーナーでオウムガイが展示されることがあり、その美しいらせん模様の殻は標本やインテリアとしても親しまれています。
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