本文へスキップ

翼足類とは?

よくそくるい

翼足類とは、足が翼のように変化した浮遊性の海産巻き貝の仲間で、「海の蝶」とも呼ばれる微小な軟体動物です。

翼足類(よくそくるい、Pteropoda)は、腹足綱(巻き貝の仲間)の中で、足が薄い翼状の突起(翼足)に特化して遊泳に適応したグループです。体長は数ミリメートルから数センチメートルのものまで様々で、「海の蝶」という愛称で親しまれています。

翼足類は大きく2つのグループに分けられます。

  • 有殻翼足類(ユウ翼足類):薄い石灰質の殻を持ち、渦巻き状または円錐形の形態が多い。ミジンウキマイマイなどが代表例。
  • 裸殻翼足類(ラ翼足類):成体になると殻を失い、軟らかな体でゼラチン質の捕食網を使って餌を捕る。

有殻翼足類は炭酸カルシウムの一形態であるアラゴナイトで殻を形成するため、海洋酸性化の影響を受けやすく、溶解しやすいことが懸念されています。そのため、翼足類は海洋酸性化の生態系影響を示す指標生物として世界的に注目されています。

また、翼足類は魚類や海鳥、クジラ類の重要な餌資源でもあり、海洋食物網の中間をつなぐ役割を果たしています。極域や亜極域の冷たい海に特に多く生息し、南極海での研究が盛んです。

使い方・例文

海洋酸性化の研究で「翼足類の殻が薄くなったり溶けたりしている」という形で報告され、生態系への影響を示す事例として頻繁に取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語