双翅目とは?
そうしもく
双翅目とは、ハエやカなどが属する昆虫の分類群で、前翅1対のみをもち後翅は退化した「平均棍」になっていることが特徴です。
双翅目(そうしもく)は、昆虫綱に属する目のひとつで、ハエ・カ・アブ・ブユなどの仲間を含む大きな分類群です。英語ではDipteraと呼ばれ、ギリシャ語の「二枚(di)」と「翅(pteron)」に由来します。
最大の特徴は翅が1対(2枚)しかないことで、後翅は「平均棍(へいきんこん)」と呼ばれる小さな棍棒状の器官に退化しています。この平均棍は飛行時のバランスセンサーとして機能し、双翅目の昆虫が空中での高い機動性を発揮できる理由のひとつです。
双翅目も完全変態を行い、卵→幼虫(うじ虫)→蛹→成虫の過程をたどります。幼虫は種によって食性が大きく異なり、腐敗した有機物・植物組織・他の昆虫・動物の血液など多様なものを利用します。成虫の口器も、吸う・刺す・舐めるなどさまざまな形態があります。
双翅目は生態学的・医学的に非常に重要なグループです。
- ハナアブ類は花粉媒介者として植物の繁殖を助ける
- ショウジョウバエは遺伝学・発生生物学の重要なモデル生物
- カやツェツェバエはマラリア・デング熱・睡眠病などを媒介する
- クロバエやニクバエの幼虫は有機物の分解に貢献する
世界では15万種以上が記載されており、昆虫のなかでも種の多様性が高いグループです。
使い方・例文
「双翅目の昆虫は翅が2枚」と教科書に記載される場面や、カが感染症を媒介するニュースの文脈でこの分類名が使われます。
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