食品照射とは?
しょくひんしょうしゃ
食品照射とは、放射線を食品に照射することで殺菌・殺虫・発芽抑制などを行い、食品の安全性や保存性を高める技術のことです。
食品照射とは、ガンマ線・電子線・X線などの放射線を食品に当てることで、食中毒菌や害虫の駆除、カビの抑制、じゃがいもなどの発芽抑制を目的として行われる食品加工技術です。放射線を「照射」するだけで、食品自体が放射性物質になるわけではありません(放射化は起こらない)。
食品照射には主に以下のような目的・効果があります。
- 殺菌・病原体除去(サルモネラ菌・リステリア菌などの食中毒菌を不活性化)
- 殺虫(穀物・乾燥果実などの害虫を駆除)
- 発芽抑制(じゃがいも・たまねぎなどの貯蔵期間延長)
- 熟成遅延(果物の鮮度保持)
国際的には、国際原子力機関(IAEA)・世界保健機関(WHO)・国連食糧農業機関(FAO)が食品照射の安全性を認めており、アメリカ・ヨーロッパ・東南アジアなど多くの国で実用化されています。日本では現在、じゃがいもの発芽抑制目的のみが認められており(北海道の特定施設で実施)、他の用途への適用は認可されていません。
消費者の中には放射線への漠然とした不安感から食品照射に否定的な意見もありますが、適切な線量での照射食品は科学的に安全性が確認されています。照射済み食品には国際基準の「ラジュラ(Radura)」マークが表示される国もあります。化学防腐剤の代替手段としての可能性も研究されています。
使い方・例文
輸入スパイスや乾燥ハーブの殺菌処理に食品照射が使われることがあり、食品安全や貿易の文脈で「照射食品の表示義務」について議論される場面で登場する言葉です。
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