ブレタノマイセスとは?
ぶれたのまいせす
ブレタノマイセスとは、ワインや発酵食品に独特の「馬小屋臭」などのオフフレーバーを生じさせる酵母属です。
ブレタノマイセス(Brettanomyces)は、主にワイン醸造環境に生息する野生酵母の属名です。有性世代の学名としてデッケラ(Dekkera)とも呼ばれ、実際には両名が混用されています。
ブレタノマイセスは木材の樽や醸造設備に潜伏しやすく、ワインに混入するとフェノール系化合物(主に4-エチルフェノール・4-エチルグアヤコール)を生成します。これらが「馬小屋・革・スモーキー・絆創膏・鼠小屋」などと表現される独特の臭い(ブレット臭)の原因物質です。
ワイン産業における影響は二面的です。
- 欠点として:フルーツ香を損ない、ワインの商品価値を著しく下げる場合がある(ボルドーやニューワールドワインでは欠陥とみなされやすい)
- 個性として:ブルゴーニュや一部のナチュラルワインでは複雑性を加える要素と評価されることもある
防除には、醸造設備の徹底的な洗浄・殺菌、二酸化硫黄(SO2)の適切な使用、酸素管理が有効です。また、ブレタノマイセスはビール(特にランビックやゲーズなどのベルギー野生発酵ビール)では意図的に利用され、独特の酸味と複雑さを付与するために欠かせない存在となっています。
使い方・例文
開封したワインから「革や馬小屋のような臭い」がした場合、ブレタノマイセスによる汚染(ブレット)が原因として疑われ、ワインの品質評価で話題になる場面でこの語が登場します。
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