ケラとは?
けら
ケラとは、前脚が土を掘るのに特化したモグラのような形をした、バッタ目の昆虫です。
ケラは、バッタ目ケラ科に属する昆虫で、学名はGryllotalpa orientalis(東洋ケラ)などが代表的です。日本全国の畑・田んぼ・湿地・公園などに幅広く生息しており、世界的にも温帯から熱帯にかけて多くの種が分布しています。
最大の特徴は前脚の形状です。シャベルのように幅広く頑丈な形に変化(特殊化)しており、土の中をトンネル状に掘り進むのに優れています。この姿が哺乳類のモグラを彷彿とさせるため、別名「おけら」とも呼ばれ、コオロギやモグラと合わせて「モグラコオロギ」とも称されます。
体長は3〜5センチほどで、全体が細かい毛で覆われた茶褐色の体をしています。地中に巣穴を掘って生活し、植物の根・昆虫の幼虫・ミミズなどを食べる雑食性です。夜行性で、繁殖期の夜には地上に出たり飛翔したりすることもあります。雄は地中の空洞を「ホーン型音響装置」として活用し、独特の連続した鳴き声(「ジーッ」という音)を出して雌を呼びます。
農業においては植物の根を食い荒らす害虫として知られる一方、土を耕す「土の益虫」という側面も持ちます。慣用句「おけらになる」(一文無しになる)の語源とする説もあり、日本語文化に深く根付いた昆虫です。
使い方・例文
田んぼや畑の近くで夜に「ジーッ」という地中から聞こえる鳴き声を耳にするとき、あるいは農業の文脈で「根を食われた」という害虫被害の話題でケラが登場します。
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