ランとは?
らん
ランとは、ラン科に属する被子植物の総称で、世界中に約2万8000種以上が存在する多様な植物グループです。
ランとは、被子植物の中でも最大の科のひとつであるラン科(Orchidaceae)に属する植物の総称です。熱帯雨林から高山地帯まで南極大陸を除くほぼ全世界に分布し、知られているだけで約2万8000種以上が確認されています。
ランの最大の特徴は、その高度に特殊化した花の構造にあります。花びらのうち1枚が「唇弁(しんべん)」と呼ばれる目立つ形に発達しており、特定の昆虫や鳥を引き寄せて受粉を行う巧みな仕組みを持っています。また多くの種が特定の菌類と共生関係を結び、種子の発芽にも菌根菌の助けを必要とします。
生育様式は多様で、主に次のタイプに分けられます。
- 着生ラン:樹木の幹や枝に根を張るタイプ(カトレア・デンドロビウムなど)
- 地生ラン:土の中に根を張るタイプ(シュンランなど)
- 腐生ラン:光合成をせず菌類から栄養を得るタイプ(オニノヤガラなど)
観賞用として栽培されるものも多く、胡蝶蘭(コチョウラン)やシンビジウムは贈答品として広く親しまれています。一方で自生地の環境破壊や過剰採取により絶滅危惧種に指定される種も多く、ワシントン条約(CITES)によって国際取引が規制されています。食用ではバニラ(バニラ属)が代表例で、世界中の料理や菓子に使われる重要な香料植物でもあります。
使い方・例文
胡蝶蘭は開店祝いや式典の贈答品として定番で、フォーマルな場面でよく目にするランの代表例です。また山野草愛好家の間では野生のシュンランやエビネを大切に保護・栽培する文化があります。
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