ケトルとは?
けとる
ケトルとは、氷河の融解後に氷塊が埋まっていた場所が陥没してできた、すり鉢状や椀状のくぼ地のことです。
ケトル(kettle)とは、氷河地形の一つで、氷河が後退する際に取り残された氷塊が地中に埋まり、やがて融けて消失した跡にできる円形または椀状のくぼ地のことです。ポット(pot)とも呼ばれます。英語の「やかん(kettle)」に形が似ていることから名づけられました。
- 氷河が後退・縮小する際、巨大な氷塊がモレーン(堆石)や砂礫の中に取り残される
- 氷塊の周囲が砂礫で覆われ、ゆっくりと融解が進む
- 氷が完全に融けると、その体積に相当するくぼみが地表に残る
- くぼみに水が溜まると「ケトル湖(kettle lake)」が形成される
ケトルの大きさは数メートルから数百メートルに及ぶものまで様々で、深さも浅いものから十数メートルになるものがあります。北米・北ヨーロッパ・シベリアなど、かつて大陸氷床に覆われていた地域に多く見られます。ウィスコンシン州をはじめとするアメリカ中西部や、フィンランド・スウェーデンには無数のケトル湖が分布しており、豊かな湖沼景観を形成しています。
ケトルは氷河後退の痕跡として、過去の氷河の規模や後退のプロセスを解明する際の重要な地形的証拠となっています。
使い方・例文
北米の「氷河湖地帯」に散在する小さな円形の湖がケトル湖の典型例です。地理や地学の授業で「氷河由来の地形」として紹介されます。
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