ケトル湖とは?
けとるこ
ケトル湖とは、氷河時代に大陸氷河が残した氷塊が溶けてできたくぼみに水がたまった、ほぼ円形の小さな湖のことです。
ケトル湖(kettle lake)は、氷河地形の一種であるケトル(kettle hole)に水が満たされてできた湖です。その形成過程は氷河の後退と密接に関係しています。
大陸氷河や山岳氷河が前進する際、巨大な氷の塊(デッドアイス)が分離して砂礫の中に埋もれることがあります。気候が温暖になり氷河が後退すると、この埋もれた氷塊が徐々に溶け、その跡に円形または楕円形のくぼみ(ケトル)が残ります。このくぼみに地下水や雨水、雪解け水がたまったものがケトル湖です。
ケトル湖の特徴としては以下のものが挙げられます。
- 形がほぼ円形で、深さの割に面積が小さい
- 流入・流出する河川を持たない閉鎖系のものが多い
- エスカー(氷河性砂礫堤)やドラムリンなどの氷河地形と隣接して分布する
- 水が透明で、貧栄養な環境になりやすい
ケトル湖はカナダや北米の五大湖周辺、スカンジナビア半島、ドイツ北部など、かつて大陸氷河に覆われていた地域に多く見られます。日本では北海道の一部にも氷河性地形の痕跡が確認されており、氷河時代の気候変動を読み解く手がかりとして地質学的な調査対象になっています。
使い方・例文
地理の教科書では氷河地形の代表例として紹介され、カナダやスカンジナビアの「小さな丸い湖」の成因を説明する場面で登場します。
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