アコヤガイとは?
あこやがい
アコヤガイとは、日本近海に生息する小型の二枚貝で、真珠の養殖に使われる母貝として世界的に知られ、日本の真珠産業を支えてきた貝です。
アコヤガイ(阿古屋貝)は、ウグイスガイ科に属する二枚貝の一種で、学名はPinctada fucata martensiiです。日本では長崎・愛媛・三重・熊本などの温暖な内海に多く生息し、殻長は通常5〜8センチメートル程度です。
最大の特徴は、真珠層(真珠母層)を形成する能力です。外套膜という組織が炭酸カルシウムの結晶(アラゴナイト)を層状に分泌する性質を持ち、この仕組みを応用して人工的に核を挿入することで真珠を養殖できます。アコヤガイが生産する真珠はアコヤ真珠(和珠)と呼ばれ、直径2〜10ミリメートル程度で、白〜ピンクのふっくらとした光沢が特徴です。
真珠養殖との関係を整理すると次のようになります。
- 1893年に御木本幸吉が世界初の真珠養殖に成功したのもアコヤガイを使ったもの
- 核入れ後、海中で1〜2年かけて真珠層を形成する
- 水温・水質の変化に敏感で、近年は海水温上昇による大量死が問題となっている
- 中国でも同種または近縁種を使った養殖が盛んになっている
食材としては殻や内臓が利用される場合もありますが、主な価値はあくまで真珠の母貝としての利用にあります。日本の真珠産業は世界市場でも高いシェアを持ち、アコヤガイはその根幹を担う存在です。
使い方・例文
ジュエリーショップで販売されているネックレスやイヤリングの「本真珠」は、多くの場合アコヤガイから採れたアコヤ真珠を使用しており、その品質は世界的に高い評価を受けています。
この用語をシェア
最終更新: