真珠養殖とは?
しんじゅようしょく
真珠養殖は、貝の体内に核を挿入して人工的に真珠を生産する養殖技術です。
真珠養殖とは、アコヤガイや黒蝶貝(クロチョウガイ)・白蝶貝などの二枚貝の外套膜に、球状の核(ほとんどの場合イケチョウガイの殻から作った貝玉)と外套膜片を一緒に移植し、貝が分泌する真珠質(ナクレ)を核に積層させることで真珠を生産する技術です。
天然真珠は異物が偶然に貝の体内に入ることで生成されますが、養殖真珠は意図的に核を挿入することで高品質・大量生産を可能にしました。日本では御木本幸吉が明治時代に世界初の真珠養殖に成功し、三重県・長崎県・愛媛県などが主要産地となっています。
養殖の工程は、まず母貝(アコヤガイなど)を稚貝から育て、性成熟した貝に熟練の技術者が核と外套膜片を外科的に移植します(挿核操作)。その後、貝を海のいけすに戻して数ヶ月から数年かけて真珠質を分泌させます。海水温・塩分・プランクトン量が真珠の品質に大きく影響するため、漁場の選定と海況管理が重要です。
日本産アコヤ真珠は「オリエント」と呼ばれる独特の光沢で世界的に高く評価されており、宝飾品として国内外で広く流通しています。近年は赤潮や温暖化による貝の斃死(へいし)が課題となっています。
使い方・例文
三重県の英虞湾では、アコヤガイを使った真珠養殖が長年行われており、光沢の美しい国産真珠が生産されています。
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