イガイとは?
いがい
イガイとは、岩礁や防波堤などに群生する二枚貝の一種で、濃紺〜黒色の殻を持ち、古くから食用として世界各地で親しまれてきた貝です。
イガイ(貽貝)は、イガイ科(Mytilidae)に属する二枚貝の一種で、学名はMytilus coruscusです。日本では「カラスガイ」「ムール貝」とも呼ばれることがありますが、厳密にはヨーロッパムラサキイガイ(Mytilus galloprovincialis)が「ムール貝」として区別されます。
イガイの殻は長さ10〜15センチメートルほどに達し、外側は濃紺から黒褐色、内側は青紫色の光沢を持ちます。足糸(そくし)と呼ばれる丈夫な繊維を分泌して岩礁・防波堤・船底などに固着する習性があり、海岸の潮間帯から水深数メートルの場所に集団で生息します。
食材としての特徴は次のとおりです。
- 濃厚な旨味成分(グリコーゲン・アミノ酸)を豊富に含む
- 蒸す・焼く・スープにするなど調理法が幅広い
- 春〜初夏に産卵期を迎え、冬〜春が最も身が締まって旨い
- 赤潮や有害藻類の時期には貝毒が蓄積するため注意が必要
漁業・養殖の面では、日本各地の沿岸でも漁獲・養殖されているほか、ヨーロッパでは古くから重要な水産物として養殖が盛んです。環境浄化指標生物としての研究にも用いられています。
使い方・例文
磯料理の店でイガイの酒蒸しや味噌汁が提供されることがあり、ヨーロッパではムール貝のワイン蒸し(ムール・マリニエール)として日常的に食卓に上ります。
この用語をシェア
最終更新: