アクレーションディスクとは?
あくれーしょんでぃすく
アクレーションディスクとは、ブラックホールや中性子星などの強い重力を持つ天体の周囲に形成される、高温のガスや塵が渦巻く円盤状の構造のことです。
アクレーションディスク(Accretion Disk、降着円盤)とは、ブラックホール・中性子星・白色矮星などの高密度天体の周囲に形成される、ガスや塵が渦を巻きながら落ち込んでいく円盤状の構造体です。「アクレーション(accretion)」は「物質の降着・集積」を意味し、重力によって物質が引き寄せられる過程を指します。
形成の仕組みとして、周囲の星間物質やガスが高密度天体の重力に引き寄せられますが、角運動量(回転の勢い)を持っているため、直接落下せずに螺旋を描きながら円盤状に広がります。円盤内では物質同士の摩擦・粘性によって角運動量が外側へ輸送され、内側の物質は中心天体へと落ちていきます。
アクレーションディスクの主な特徴は以下のとおりです。
- 摩擦熱により数百万度の高温になり、X線や紫外線を強く放射する
- 強力な磁場と連動してジェット(相対論的粒子流)を吹き出すことがある
- クェーサーや活動銀河核(AGN)のエネルギー源として中心的役割を担う
- 連星系では伴星からガスが流れ込んでアクレーションディスクを形成する
2019年に人類初のブラックホール撮影に成功したEHT(イベント・ホライズン・テレスコープ)の画像において、M87銀河中心のブラックホールを取り巻くアクレーションディスクの輝きが確認され、世界的な話題となりました。宇宙の高エネルギー現象を理解する上で不可欠な概念です。
使い方・例文
ブラックホールに関する天文学の解説記事や宇宙ドキュメンタリーで「ブラックホールを取り巻くガスの渦巻き」として描かれる構造がアクレーションディスクです。映画『インターステラー』に登場するブラックホールの視覚表現でも広く知られています。
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