いて座A*とは?
いてざえーすたー
いて座A*とは、天の川銀河の中心部に位置する超大質量ブラックホールで、太陽の約400万倍の質量を持つ天体です。
いて座A*(Sagittarius A*、略称Sgr A*)は、地球が属する天の川銀河(銀河系)の中心核に存在する超大質量ブラックホールです。地球からの距離は約2万6000光年で、銀河系の中心方向であるいて座の方向に位置しています。
その質量は太陽の約400万倍と推定されており、宇宙最大級の天体の一つです。ブラックホールそのものは光を放出しませんが、周囲に集まるガスや星からの電波・X線・赤外線などの電磁波放射が観測されることで、その存在と位置が確認されてきました。名称の「*(アスタリスク)」は電波天文学でコンパクト天体を示す慣例的な記号です。
いて座A*は長年その存在が推測されていましたが、2022年には国際的な電波望遠鏡ネットワーク「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」によって直接撮影に成功し、シャドウ(影)とそれを取り囲む明るいリングの画像が公開されました。これは2019年のM87銀河中心ブラックホールの撮影に続く歴史的な成果です。
銀河中心のブラックホールの研究は、銀河の形成と進化、ブラックホールの物理的性質の解明、さらには一般相対性理論の検証においても重要な役割を果たしています。
使い方・例文
天文学の授業やニュースで「天の川銀河の中心に巨大なブラックホールがある」と紹介されるとき、それがいて座A*のことを指しています。
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