イベント・ホライズン・テレスコープとは?
いべんとほらいずんてれすこーぷ
イベント・ホライズン・テレスコープとは、地球上の複数の電波望遠鏡を連携させて地球サイズの巨大仮想望遠鏡を構成し、ブラックホールの撮影を目指した国際共同観測プロジェクトです。
イベント・ホライズン・テレスコープ(英: Event Horizon Telescope、略称EHT)は、世界各地の電波望遠鏡を同期させて地球規模の超長基線電波干渉法(VLBI)を実現する国際共同プロジェクトです。「イベント・ホライズン(事象の地平線)」とはブラックホールの境界面を指し、その名のとおりブラックホールそのものを観測することを目指して設立されました。
VLBIでは離れた場所にある望遠鏡が同時に同じ天体を観測し、信号を合成することで単独の望遠鏡では得られない高い分解能を実現します。EHTは南極・チリ・ハワイ・スペイン・メキシコなど世界各地の電波望遠鏡を連携させ、実効的に地球直径に相当する口径の望遠鏡として機能させています。
EHTの主な成果は次のとおりです。
- 2019年4月:おとめ座銀河団にある巨大楕円銀河M87の中心ブラックホール周囲の輝くガスリングの画像を世界初公開
- 2022年5月:我々の天の川銀河中心にある超大質量ブラックホール「いて座A*(Aスター)」の画像を初めて公開
- ブラックホールの影(シャドウ)の大きさが一般相対性理論の予測と一致することを確認
この観測は理論物理学・天文学の大きな節目となり、アインシュタインの一般相対性理論の正しさを改めて実証するものとして高く評価されています。今後はさらに高解像度の「次世代EHT(ngEHT)」の構築も検討されています。
使い方・例文
2019年に発表されたM87銀河中心ブラックホールの「輝くリング状の画像」は、イベント・ホライズン・テレスコープが撮影したもので、世界中で大きな話題となりました。
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