M87とは?
えむはちじゅうしち
M87とは、おとめ座銀河団の中心近くにある巨大楕円銀河で、中心にある超大質量ブラックホールの撮影に世界で初めて成功したことで有名です。
M87(メシエ87、NGC 4486)は、おとめ座の方向に約5500万光年の距離に位置する巨大な楕円銀河です。おとめ座銀河団の中で最も明るく大きな銀河の一つであり、直径は推定で15万〜20万光年以上に達します。
M87が特に注目を集めるようになったのは、2019年4月のことです。国際的な電波望遠鏡ネットワーク「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」による観測で、M87の中心に存在する超大質量ブラックホールの「影(シャドウ)」が史上初めて画像化されました。このブラックホールの質量は太陽の約65億倍と推定されており、ブラックホールの存在を直接的な画像で示した歴史的な成果となりました。2021年にはその偏光画像も公開され、ブラックホール周辺の磁場構造が明らかにされました。
M87のもう一つの特徴は、中心部から放出される強力な相対論的ジェットです。このジェットは光に近い速度でガスや電子を吐き出しており、その長さは5000光年以上にも達します。このジェットはX線・電波・可視光など様々な波長で観測されており、ブラックホールとジェットの関係を研究する上で世界的に重要な天体となっています。
また、M87は非常に多くの球状星団(1万個以上とも言われる)を持つことでも知られており、銀河の形成史を探る上でも興味深い研究対象です。
使い方・例文
「M87銀河の中心ブラックホールは、EHTプロジェクトによって人類が初めてその画像を捉えたブラックホールとして天文学史に残る」というように、ブラックホールや天文学の解説記事で登場します。
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