青表紙本とは?
あおびょうしぼん
青表紙本とは、室町時代に藤原定家が校訂した源氏物語の写本系統で、現在最も広く普及している本文の祖型です。
青表紙本とは、鎌倉時代初期の歌人・藤原定家が校訂・書写した源氏物語の写本、およびそこから派生した写本群の総称です。表紙が青色(縹色)であったことに由来するとされています。
定家は当時流布していた複数の源氏物語の本文を比較検討し、独自に校訂した本文を確立しました。この作業により、各地で異なっていた本文が一定の形に整えられ、以後の写本・版本の多くがこの定家本を祖本としています。現代の岩波文庫をはじめとする多くの校注本がこの本文系統を底本として採用しており、現在私たちが読む源氏物語の大部分は青表紙本系統に基づいています。
源氏物語の本文系統は大きく「青表紙本」「河内本」「別本」の三系統に分けられます。河内本は源光行・親行父子が校訂したもので、青表紙本と並ぶ代表的な系統です。別本はこれら二系統に属さない古い写本群です。
青表紙本の意義は、源氏物語の本文を後世に伝える際の基準となった点にあります。定家の校訂は必ずしも完全ではないとの指摘もありますが、文学史上きわめて重要な役割を果たしました。
使い方・例文
源氏物語を研究する際には、青表紙本系統の写本と河内本系統の写本を比較して本文の異同を確認します。
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