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河内本とは?

かわちぼん

河内本とは、鎌倉時代に源光行・親行父子が校訂した『源氏物語』の写本系統のひとつです。

河内本(かわちぼん)とは、鎌倉時代の学者・源光行(みなもとのみつゆき)とその子・源親行(みなもとのちかゆき)によって校訂・整備された『源氏物語』の写本系統を指します。「河内」とはこの一族が住んでいた地名に由来するとされています。

平安時代に書かれた『源氏物語』は、写本を繰り返すうちに本文が乱れ、さまざまな異本が生まれました。鎌倉時代には本文の整理・統一の機運が高まり、河内本のほかに藤原定家による「青表紙本(定家本)」が代表的な校訂系統として並立しています。

河内本の特徴として、異本を幅広く収集・参照して本文を整えたとされており、内容や語句が青表紙本と異なる箇所も多く存在します。江戸時代以降は青表紙本が主流となりましたが、河内本は本文研究の比較資料として今日の国文学研究でも重要な位置を占めています。

現在も河内本の写本がいくつかの機関に伝えられており、どちらが原典に近いかを巡る本文校訂の議論は近現代の源氏物語研究の大きなテーマのひとつです。

使い方・例文

国文学の授業や研究で『源氏物語』の本文異同を論じる際、河内本と青表紙本を比較することで、どの写本が原文に近いかを検証する手がかりが得られます。

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