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軌道傾斜角とは?

きどうけいしゃかく

軌道傾斜角とは、天体や人工衛星公転・周回する軌道面と基準面(地球の場合は赤道面など)がなす角度のことです。

軌道傾斜角(inclination)とは、ある天体や人工衛星公転軌道面と、定められた基準面とのなす角度を指します。太陽系惑星の場合は黄道面(地球の公転軌道面)、人工衛星の場合は地球の赤道面が基準となることが多いです。角度は0度から180度で表され、天体力学における軌道要素の一つです。

軌道傾斜角の大きさによって軌道の種類が分類されます。

  • 0度付近:赤道軌道。静止衛星(GEO)はほぼ0度で地球の赤道上空を周回する。
  • 約90度:極軌道。南北方向に周回し、地球全体をくまなくカバーできるため地球観測衛星や気象衛星に使われる。
  • 90度超〜180度:逆行軌道。天体の自転方向と逆向きに公転する。

太陽系の惑星を例にとると、地球の軌道傾斜角は黄道面から約0度(基準面そのもの)ですが、水星は約7度、冥王星は約17度と大きく傾いています。惑星の軌道傾斜角が大きいほど黄道面との交点付近(昇交点・降交点)が天文観測で重要な意味を持ちます。

人工衛星設計においては、軌道傾斜角は観測カバレッジや通信範囲・打ち上げコストに直結する重要パラメータです。また、国際宇宙ステーション(ISS)は約51.6度の傾斜角を持ち、主要参加国の緯度帯をカバーするように設計されています。

使い方・例文

「この地球観測衛星は軌道傾斜角98度の太陽同期軌道を周回しており、毎日ほぼ同じ太陽光条件で地表を撮影できる」のように使われます。

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