群青色とは?
ぐんじょういろ
群青色とは、深みのある濃い青色で、天然鉱物のラズライトや藍銅鉱などを原料とした伝統的な青色顔料およびその色調を指します。
群青色(ぐんじょういろ)は、青系の色の中でも特に深く鮮やかな青を指す色名です。英語では「ウルトラマリン(Ultramarine)」に相当し、青を超えるほど鮮烈という意味を語源に持ちます。
歴史的には、天然の半貴石ラピスラズリ(青金石)を粉砕・精製して作る「天然ウルトラマリン」が最上質の青色顔料として用いられてきました。産地がアフガニスタンのバダフシャン地方に限られたため、中世ヨーロッパでは金よりも高価とされ、聖母マリアの衣など特別な対象の彩色に限って使われました。日本では江戸時代に伝来し、「群青」として絵師に珍重されました。
19世紀初頭、フランスの化学者ジャン=バティスト・ギメが合成ウルトラマリンの製法を開発し、天然品に比べはるかに安価に大量供給できるようになりました。これにより広範な絵画・染料・印刷・プラスチック着色への利用が広がりました。
群青色の持つ鮮やかな青は、光の波長では約450〜480nm付近に最も強い反射を示します。日本画・水墨画では「岩絵具(いわえのぐ)」として今も使われ、深みのある青の表現に欠かせない顔料です。現代のデジタル色見本では16進カラーコードおよそ#2547A1〜#1E40AFの範囲が群青色に近いとされます。
使い方・例文
葛飾北斎の「富嶽三十六景」に描かれた波や空の鮮烈な青は群青色を使ったものとして有名で、「北斎ブルー」とも呼ばれます。絵の具コーナーでは「ウルトラマリンブルー」として販売されることが多い色です。
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