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ウルトラマリンとは?

うるとらまりん

ウルトラマリンとは、深みのある青色の顔料で、かつては瑠璃(ラピスラズリ)を原料とした最高級顔料として珍重され、現在は合成品が主流です。

ウルトラマリン(Ultramarine)は、鮮やかで深みのある青色を示す顔料の名称です。名前の由来はラテン語の「ultramarinus(海の彼方からの)」で、中世ヨーロッパにおいてアフガニスタン産のラピスラズリ(瑠璃)をはるばる海を越えて輸入し、粉砕・精製して顔料としたことに由来します。

天然ウルトラマリンは産出量が少なく非常に高価であったため、中世から近世にかけてはマリア像の衣の青や王侯貴族の肖像画など、格別に重要な部分にしか使われませんでした。フェルメールが好んで使用したことでも知られています。

19世紀にフランスの化学者ギメ(Guimet)が合成ウルトラマリンの製法を確立し、安価な大量生産が可能になりました。現代の「フレンチウルトラマリン」はシリカ・アルミナ・硫黄などから合成されており、天然品と同等の鮮やかな青を実現しています。

現代絵具としての主な特徴は以下の通りです。

  • 耐光性が高く色褪せしにくい
  • 酸には弱く、酸性の媒材と混合すると退色する
  • 透明性が高く、グレーズ(重ね塗り)技法に適する
  • 油彩・水彩・アクリルなど幅広い媒材で使用可能

美術・工芸はもちろん、プラスチックや印刷インク、繊維の染色にも広く利用されています。

使い方・例文

フェルメールの作品「真珠の耳飾りの少女」のターバンに使われた深い青はウルトラマリンで彩られており、当時の価値の高さを物語っています。

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