経皮吸収とは?
けいひきゅうしゅう
薬剤や化学物質が皮膚の表面から体内に取り込まれる現象で、医薬品や化粧品の分野で広く活用されています。
経皮吸収とは、物質が皮膚を通過して体内に入ることを指します。皮膚はもともと外部からの異物侵入を防ぐバリアですが、脂溶性の低分子物質などは角質層を透過して真皮の毛細血管や毛包から吸収されることがあります。
吸収経路は主に次の三つに分けられます。
吸収量に影響する因子としては、物質の脂溶性・分子量・濃度のほか、皮膚の状態(傷・炎症の有無)、適用部位(顔や粘膜は吸収が高い)、温度などが挙げられます。
医薬品の分野では、経皮吸収を意図的に利用した貼り薬(経皮吸収型製剤・テープ剤)が開発されており、ニコチンパッチや鎮痛消炎剤、狭心症治療薬などがあります。消化管を通らないため肝臓での初回通過効果を避けられ、血中濃度を長時間一定に保てる利点があります。一方、農薬・有機溶剤などの有害物質が意図せず経皮吸収されることで健康被害が生じるリスクもあり、化学物質取り扱い時の注意点として重要です。
使い方・例文
禁煙補助に使うニコチンパッチや、腰痛・肩こりに貼る消炎鎮痛テープは経皮吸収の仕組みを利用した代表的な医薬品です。
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