環水平アークとは?
かんすいへいあーく
太陽光が高空の氷晶を通過するときに生じる、地平線に平行な虹色の光の帯です。
環水平アーク(かんすいへいアーク、circumhorizontal arc)とは、上空の巻雲や巻層雲に含まれる六角板状の氷晶に太陽光が屈折することで生じる大気光学現象の一種です。地平線とほぼ平行に広がる鮮やかな虹色の帯が空に現れることから、「火の虹」とも呼ばれます。
発生の仕組みは次のとおりです。六角板状の氷晶が大気中で水平に整列した状態のとき、太陽光が側面から入射して底面から屈折して抜けることで、スペクトルが分離した虹色が生まれます。普通の虹が水滴による反射・屈折で生じるのに対し、環水平アークは氷晶による屈折のみで形成される点が異なります。
観測条件は比較的厳しく、
- 太陽高度角が58度以上(日本では夏季の晴れた日の正午前後)である必要がある
- 高層に氷晶を含む薄い雲(巻雲・巻層雲)が存在すること
- 氷晶が水平に揃って配列していること
虹よりも色の分離が鮮明で「空に描いた絵の具」のような鮮烈な外観が特徴的です。SNSでも話題になることがある美しい自然現象で、気象や光学への関心を高めるきっかけにもなっています。
使い方・例文
夏の晴れた日の昼ごろ、高い空に水平に広がる鮮やかな虹色の帯が見えたなら、それが環水平アークです。太陽の真下方向の空に出現するため、太陽とは反対の方向を見ても確認できません。
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