幻月とは?
げんげつ
月の光が大気中の氷晶で屈折・反射することで、月の両脇に偽の月が出現する大気光学現象です。
幻月(げんげつ、moon dog / paraselene)とは、月明かりが高層大気中を浮遊する六角板状の氷晶によって屈折・反射されることで、本物の月の左右22度付近に月と同じ高度でぼんやりとした光の像が現れる大気光学現象です。「傍月(ぼうげつ)」や英語で「パラセレーネ(paraselene)」とも呼ばれます。
太陽光で同様の現象が生じる場合は「幻日(げんじつ)」と呼ばれ、幻月はそのまさに夜版に相当します。発生原理は幻日と共通しており、巻雲・巻層雲など高高度の薄い雲に含まれる氷晶が水平に配列した状態で月光が差し込んだときに観測されます。
幻月は月が輝いているほど像も明確になりますが、月の光は太陽に比べてはるかに弱いため、幻日よりも目立ちにくく観察されることは比較的少ないです。幸運にも満月に近い夜に薄雲がかかっているときに観察できることがあり、月の両側に淡い光の点(幻月)が現れる光景は幻想的な印象を与えます。
古来より不思議な天文現象として記録されており、「三つの月が出た」などの記述が歴史書にも残されています。気象観測や科学教育の文脈でも紹介されることが多い現象です。
使い方・例文
満月の夜、薄い雲がかかった空をよく見ると、月の左右に淡い光の点が並んでいることがあります。これが幻月で、夜空を見上げる習慣のある人がふとした瞬間に気づくことがあります。
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