巻層雲とは?
けんそううん
巻層雲(けんそううん)とは、上空高くに薄く広がる氷晶からなる雲で、太陽や月の周囲に光の輪(ハロ)が見える原因となる雲です。
巻層雲(けんそううん)は、国際雲形分類における十種雲形のひとつで、記号はCs(Cirrostratus)です。高度約6,000〜13,000メートルの上層に発生し、空全体を覆うベール状または繊維状の薄い雲です。
構成成分は微細な氷晶(こおりのつぶ)で、太陽光や月光がこれらの氷晶を透過・屈折する際に、光源の周囲に白または淡い虹色の輪が生じる現象——ハロ(暈)——が観察されます。「太陽や月に傘がかかっている」と表現されることもあり、「ハロが見えると雨」という天気の言い伝えはこの雲の性質に基づいています。
巻層雲はしばしば温暖前線の接近とともに現れます。快晴のような空に徐々に薄い膜が張り、続いて高層雲・乱層雲へと変化していくパターンは、数時間後〜半日後の降雨を予測する手がかりとして伝統的に用いられてきました。
視認性が低いため肉眼では気づきにくい場合もありますが、太陽の輪郭がぼやけたり、月明かりが弱くなったりする変化でその存在を察知できます。空の観察や天気予報の入門として、ハロ現象とともに学ばれることが多い雲のひとつです。
使い方・例文
朝の空に太陽を取り囲む大きな光の輪(ハロ)が見えたとき、頭上には薄い巻層雲が広がっており、午後から天気が崩れる前触れであることが多いです。
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