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対流圏とは?

たいりゅうけん

対流圏とは、地球大気圏のうち最も地表に近い層で、気象現象のほぼすべてが起こる領域のことです。

対流圏(たいりゅうけん)は、地球を取り巻く大気圏の中で最下層に位置する部分です。地表面から高度約10〜15キロメートルまでの範囲で(赤道付近では厚く、極域では薄い)、その名のとおり大気の対流が活発に起こる領域です。

対流圏の最大の特徴は、高度が上がるほど気温が下がることです。平均的には高度100メートルごとに約0.65℃低下し、これを「気温減率」または「環境減率」と呼びます。地表が太陽放射で暖められた空気は上昇し、上空で冷えて下降するという循環(対流)が生まれ、これが雲・雨・風などあらゆる気象現象の原動力となります。

対流圏の上限(対流圏界面)は、高度や気温によって定義されます。この境界より上は成層圏となり、気温が上昇に転じるため対流は抑制されます。航空機の巡航高度はこの対流圏界面近くに設定されることが多く、乱気流が少ない安定した成層圏下部を利用しています。

対流圏が気象学において重要なのは以下の理由からです。

  • 大気中の水蒸気のほぼすべてが対流圏に集中している
  • 低気圧・高気圧・台風などの気象システムがここで形成される
  • 温室効果ガスが蓄積して地球温暖化に影響を与えるのも対流圏
  • 人間活動による大気汚染物質が拡散・沈着する場でもある

使い方・例文

天気予報で「上空の寒気が南下してくる」と言うとき、その「上空」とは対流圏内の高い高度帯を指しており、対流圏の仕組みが日々の気象に直結していることが分かります。

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