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比叡おろしとは?

ひえいおろし

比叡おろしとは、比叡山(滋賀・京都の県境)から琵琶湖西岸や京都盆地へ向かって吹き下ろす、冷たく乾いた局地風のことです。

比叡おろしは、比叡山標高約848メートル)の山腹から吹き下ろす局地的な強風のことを指します。山から平地・盆地へと吹き下りる「山おろし」の一種で、気象学的には「おろし風(山越えの下降風)」に分類されます。

この風は主に冬季に発生します。シベリア高気圧から吹き出した北西の寒気が比叡山を越え、京都盆地側や琵琶湖西岸地域に向かって吹き下ろすとき、断熱圧縮によって乾燥し、体感的に非常に冷たく鋭い風となります。

比叡おろしの特徴は次のとおりです。

  • 冬の寒波のときに特に強まり、気温を急激に下げる
  • 乾燥した風であるため、火事の際に延焼を広げる危険がある
  • 京都市内北部や左京区・北区などで体感されやすい
  • 琵琶湖側(大津市周辺)でも湖面を荒らす強風として知られる

比叡おろしは古くから京都の冬の風物詩として認識されており、文学や俳句にも登場します。同じような山おろし風は日本各地に存在し、「六甲おろし」(兵庫)や「赤城おろし」(群馬)など地域ごとの呼び名があります。地元の人々にとっては冬の訪れを実感させる季節の風として親しまれています。

使い方・例文

「今日は比叡おろしが強く、京都市内でも体の芯まで冷えるような寒さだ」といった形で、冬の京都・滋賀地方の天気予報や日常会話で使われます。

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