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熱水噴出孔とは?

ねっすいふんしゅつこう

熱水噴出孔とは、海底や地底で地熱で温められた熱水が噴き出す地点で、独自の生態系を育む特殊な環境のことです。

熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう、英: hydrothermal vent)とは、主に海底の火山活動が活発な地域において、地殻の割れ目から高温の熱水が噴出する地点を指します。海水が地殻内部へ浸透し、マグマの熱で温められてミネラルを溶かし込み、再び海底から噴き出すことで形成されます。

熱水噴出孔には大きく次の種類があります。

  • ブラックスモーカー:350〜400℃超の超高温熱水が噴出し、硫化鉱物が煙のように析出する。温度が高いほど黒煙状になる
  • ホワイトスモーカー:比較的低温(150〜300℃程度)で、硫酸バリウムや硫酸カルシウムなどの白色鉱物が析出
  • アルカリ性熱水噴出孔(ロストシティ型):炭酸塩鉱物の白い煙突状構造物が形成される
熱水噴出孔が特に注目されるのは、その周辺に光合成に頼らない独自の生態系が存在することです。化学合成細菌が硫化水素を酸化して得るエネルギーを基盤に、チューブワーム・シロウリガイ・エビ・カニなどの特有の生物群集が密集して生息します。

熱水噴出孔は地球上の生命の起源研究においても重要で、太古の海底でこのような環境が初期生命の誕生を促した可能性が議論されています。また、木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドスの地下海にも同様の噴出孔が存在する可能性があり、宇宙生物学的な関心も高まっています。

使い方・例文

海洋調査船の潜水艇が深海の中央海嶺を探索すると、黒い煙のような熱水を噴き出す「ブラックスモーカー」とその周りにびっしりと群集するチューブワームや貝類の生態系を観察することができます。

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