接触予防策とは?
せっしょくよぼうさく
接触予防策とは、病原体が皮膚や粘膜への直接接触・汚染物の間接接触を通じて広がるのを防ぐ感染対策の一つです。
接触予防策(Contact Precautions)は、標準予防策に上乗せして実施する感染経路別予防策の一つで、病原体が患者の皮膚や体液との直接接触、あるいは汚染された環境・器具を介した間接接触によって伝播するリスクを下げることを目的とした対策です。
主な対象疾患・病原体には次のものが挙げられます。
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの多剤耐性菌
- ノロウイルスやロタウイルスによる感染性腸炎
- クロストリジオイデス・ディフィシル(C. difficile)感染症
- 疥癬・皮膚糸状菌症などの皮膚感染症
具体的な対策としては、患者への接触前後の手指衛生(石けんによる手洗いまたはアルコール系手指消毒薬)、使い捨て手袋とガウンの着用、可能であれば個室での隔離または同疾患患者のコホーティング(集団隔離)、患者専用の血圧計・体温計などの医療機器の確保などが行われます。
医療現場だけでなく、保育施設や介護施設でも集団感染防止の観点から接触予防策の考え方が活用されており、地域の感染拡大抑制にも重要な役割を果たします。適切な実施は抗菌薬耐性問題への対応にもつながります。
使い方・例文
病院でMRSAが検出された患者の病室に入る際、医療スタッフが手袋とガウンを着用して対応するのが接触予防策の典型例です。
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