半翅目とは?
はんしもく
半翅目とは、カメムシ・アブラムシ・セミ・カイガラムシなどを含む昆虫の目で、口吻(こうふん)で植物や動物の体液を吸う「吸汁性」の昆虫グループです。
半翅目(はんしもく、Hemiptera)は昆虫綱の一目で、体液を吸うための針状の口器(口吻・こうふん)を持つことを共通の特徴とする大きな昆虫グループです。世界に約9万種以上が知られており、陸上・淡水・半水生など多様な環境に分布します。
「半翅」の名称は、カメムシ類の前翅の基半部が硬化し先半部が膜状になる「半鞘翅(はんしょうし)」と呼ばれる構造に由来します。ただし現代の分類では、翅の形態が異なるセミ・アブラムシ・カイガラムシなども半翅目に含まれます。
半翅目の主な分類と代表種は以下のとおりです。
- カメムシ亜目:カメムシ・タガメ・アメンボ・グンバイムシなど。陸生・水生・半水生と多様
- セミ亜目:セミ・ヨコバイ・ウンカ・アワフキムシなど。植物の師管液を吸う
- アブラムシ亜目:アブラムシ・カイガラムシ・コナジラミなど。農業害虫として重要
農業・林業の観点では、アブラムシや植物を加害するカメムシ類が重要な害虫であり、また植物ウイルスを媒介するものも多く、防除が課題となっています。一方、タガメなど水生種や捕食性カメムシ類は生態系の中で重要な役割を担い、観察・採集の対象としても人気があります。
使い方・例文
夏に木の幹に産卵し抜け殻を残すセミや、野菜の葉に群れるアブラムシはいずれも半翅目の昆虫で、植物の体液を吸う口吻という共通の特徴を持ちます。
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