セミとは?
せみ
セミとは、夏に大きな鳴き声を響かせる昆虫で、長い幼虫期間を地中で過ごした後に地上へ出て成虫になる生き物です。
セミは昆虫綱カメムシ目セミ科に属する昆虫で、世界に2,000種以上、日本にはアブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミ・ヒグラシなど約30種が分布しています。体長は種によって2〜6cm程度と幅があり、透明や不透明な翅(はね)を持ちます。
セミの最大の特徴は、その長い幼虫期間です。メスが木の幹や枝に産み付けた卵から孵化した幼虫は土中に潜り、木の根から樹液を吸いながら数年から長い種では10年以上かけて成長します。成熟すると地表に出て樹木に登り、短時間で羽化して成虫になります。成虫の寿命は約1〜2週間と非常に短く、この間に鳴いてオスとメスが出会い、交尾・産卵して一生を終えます。
オスは腹部にある「発音器(鳴き器)」と呼ばれる特殊な器官を振動させることで鳴き声を出します。この鳴き声は種ごとに異なり、アブラゼミは「ジージー」、ミンミンゼミは「ミーンミンミン」、ヒグラシは「カナカナカナ」と聴こえます。メスは鳴かず、口吻(こうふん)で樹液を吸って過ごします。
セミは日本の夏の象徴として古くから詩歌に詠まれてきました。また、「蝉の鳴き声を聞いて夏を感じる」という文化的な感覚は日本人の季節感と深く結びついており、俳句では夏の季語として用いられます。短命な成虫期間と対比される長い幼虫期間は、儚さや生命力の象徴としても語られます。
使い方・例文
「公園の木々からセミの鳴き声が降り注ぎ、夏の到来を実感した」のように、日本では夏の季節感を表す場面でよく登場します。
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