副甲状腺摘出術とは?
ふくこうじょうせんてきしゅつじゅつ
副甲状腺摘出術とは、首にある副甲状腺を外科的に切除し、過剰なPTH産生による高カルシウム血症や骨・腎症状を改善する手術です。
副甲状腺摘出術(PTX:Parathyroidectomy)は、副甲状腺(上皮小体)を摘出する外科手術です。副甲状腺は甲状腺の背面に通常4個存在し、副甲状腺ホルモン(PTH)を分泌してカルシウムとリンの代謝を調節します。これが腫瘍や過形成により過剰分泌(副甲状腺機能亢進症)となると、高カルシウム血症・骨粗しょう症・腎結石・消化器症状などを引き起こします。
主な適応は以下のとおりです。
- 原発性副甲状腺機能亢進症:単発腺腫(80〜85%)や多腺性過形成が原因
- 続発性副甲状腺機能亢進症:慢性腎不全・透析患者で多腺性過形成が生じるケース
- 三次性副甲状腺機能亢進症:続発性が長期化し自律的過剰分泌に移行した状態
術式は病変の広がりに応じて選択されます。単発腺腫には最小侵襲的副甲状腺切除術(MIP)が用いられ、術前の画像検査(超音波・セスタMIBIシンチグラフィ)で腺腫を同定してから小切開で摘出します。多腺性疾患では3.5腺摘出や全摘出+自家移植が行われます。術後は血清カルシウムの低下(一過性低カルシウム血症)に注意が必要です。
使い方・例文
血液検査で高カルシウム血症とPTH高値が続いて骨密度低下・腎結石を繰り返す患者が、画像検査で副甲状腺腺腫と診断され、腫大した腺を摘出する際に行われます。
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