副甲状腺とは?
ふくこうじょうせん
副甲状腺とは、甲状腺の裏側に4つある小さな内分泌腺で、血液中のカルシウム濃度を調節するパラトルモンを分泌します。
副甲状腺(ふくこうじょうせん、英: parathyroid gland)は、甲状腺の後面に上下左右2対・計4個存在する非常に小さな内分泌腺です。各腺の大きさは数ミリ程度で、重さも数十ミリグラムにすぎませんが、生命維持に欠かせないカルシウム代謝の調節を担っています。
副甲状腺の主細胞(chief cell)は副甲状腺ホルモン(PTH:パラトルモン)を産生・分泌します。PTHは血中カルシウム濃度が低下したときに分泌が増加し、以下のように複数の臓器に作用して血中カルシウムを上昇させます。
- 骨:骨吸収を促進しカルシウムを血中に放出させる
- 腎臓:カルシウムの再吸収を促進し、尿中への喪失を防ぐ
- 腸管:ビタミンD活性化を介して腸管からのカルシウム吸収を高める
PTHはカルシトニン(甲状腺から分泌)と拮抗的に働き、血中カルシウムを厳密に管理します。副甲状腺機能亢進症ではPTH過剰分泌により高カルシウム血症・骨粗鬆症・腎結石が生じ、機能低下症では低カルシウム血症によるテタニー(筋の痙攣)が起こります。甲状腺手術の際に誤って切除されるリスクがあるため、外科的に重要な構造です。
使い方・例文
甲状腺手術後に声がかすれ・手足のしびれが生じた場合、副甲状腺が傷ついてPTH分泌が低下し、低カルシウム血症が起きた可能性が疑われます。
この用語をシェア
最終更新: