本文へスキップ

パラトルモンとは?

ぱらとるもん

パラトルモン(副甲状腺ホルモン)とは、副甲状腺から分泌され血液中のカルシウム濃度を上昇させるホルモンのことです。

パラトルモン(parathormone)は、副甲状腺ホルモン(PTH: Parathyroid Hormone)の別名です。頸部に位置する4つの米粒大の副甲状腺上皮小体)の主細胞から分泌される84アミノ酸からなるペプチドホルモンで、体内のカルシウムとリン代謝の調節において中心的な役割を担います。

PTHの主な作用は次の3つです。

  • 骨への作用:破骨細胞を活性化して骨からカルシウムとリン酸を血中に溶出させる(骨吸収促進)
  • 腎臓への作用:遠位尿細管でのカルシウム再吸収を促進し、リンの再吸収を抑制する。また活性型ビタミンD(1,25-(OH)₂D₃)の産生を促進する
  • 腸管への作用:ビタミンDを介して小腸からのカルシウム吸収を間接的に促進する

PTHの分泌は血清カルシウム濃度によってネガティブフィードバックで調節されており、低カルシウム血症ではPTH分泌が増加し、高カルシウム血症では抑制されます。副甲状腺機能亢進症では高カルシウム血症・骨粗鬆症・腎結石が起こり、副甲状腺機能低下症では低カルシウム血症によるテタニー(筋痙攣)が生じます。骨粗鬆症治療薬としてPTHの一部を用いたテリパラチドも臨床で使用されています。

使い方・例文

「血清カルシウムが下がると副甲状腺がパラトルモンを分泌して骨からカルシウムを溶かし出す」という内分泌・代謝の授業で登場します。副甲状腺疾患の検査値としても臨床で重要なホルモンです。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語