亜高山帯とは?
あこうざんたい
亜高山帯とは、山地において高山帯のすぐ下に位置する植生帯で、針葉樹林や低木が広がり、厳しい気候条件が特徴の標高域です。
亜高山帯(subalpine zone)は、山の垂直分布において、森林限界(高山帯の下端)のすぐ下に位置する標高帯です。日本アルプスや富士山などでは概ね標高2,000〜2,500m付近がこれに相当しますが、緯度・地形・山塊の大きさによって幅があります。
この帯域では冬季の積雪が深く、気温が低く、生育期間が短いため、耐寒性の高い針葉樹が優占します。日本の亜高山帯を代表する樹種は次のとおりです。
- オオシラビソ(アオモリトドマツ):深雪に適応した旗形樹冠をもつ
- シラビソ:本州中部の高山帯に広く分布
- コメツガ:岩場や尾根筋に多い
- ハイマツ:森林限界付近でマット状に広がる低木
亜高山帯の森林はクマやニホンカモシカ、ライチョウなどの野生動物の重要な生息地でもあります。また、林床に発達するコケ類や湿地はカーボンストックとして気候変動抑制への役割も注目されています。近年は温暖化に伴い、亜高山帯の上限が上昇し高山植物の生育域が狭まっていることが懸念されています。
使い方・例文
北アルプスの稜線付近でシラビソやハイマツが帯状に広がる風景が亜高山帯の典型です。登山者が「高山植物のお花畑」に出合う手前の針葉樹林帯がこれにあたります。
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