生物多様性ホットスポットとは?
せいぶつたようせいほっとすぽっと
生物多様性ホットスポットとは、固有種が豊富でありながら生息地の破壊が著しく進んでいる、地球上で特に保全が急がれる地域のことです。
生物多様性ホットスポット(Biodiversity Hotspot)とは、生物の固有種が非常に多く集中している一方で、元の自然植生の大部分が失われるなど、深刻な脅威にさらされている地域を指す概念です。
この概念は生態学者ノーマン・マイヤーズが提唱したもので、現在は国際的な自然保護団体がその選定基準を整備しています。一般に、維管束植物の固有種が1,500種以上であること、かつ元の植生の70%以上が失われていることが指定の目安とされています。
世界各地に分布する代表的なホットスポットには、以下のような地域が含まれます。
- マダガスカルおよびインド洋諸島(固有の哺乳類・爬虫類が多数)
- カリフォルニアのフロリスティック地帯(地中海性植生)
- 日本列島を含む日本・韓国地域
- 熱帯アンデス(世界最多級の植物固有種)
- 西アフリカのギニア丘陵
これらの地域は地球の陸地面積のわずか数パーセントを占めるにすぎませんが、全植物種の約半数、脊椎動物の約3分の1が生息するとされています。農地開発・伐採・都市化・外来種の侵入などによって急速に破壊が進んでいるため、限られた保護資源を集中投下する優先地域として国際的な保全政策の根拠になっています。ホットスポットの概念は、生物多様性条約(CBD)などの国際枠組みとも連動し、自然資本の維持という観点から今日ますます重要性を増しています。
使い方・例文
「この島はホットスポットに指定されているため、固有種の調査と保護区の設定が優先的に進められている」のように、国際的な保全計画の文脈で使われます。
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