不知火とは?
しらぬい
不知火とは、熊本県不知火海周辺で古くから目撃されてきた光の怪異現象であり、また同名の高級柑橘類の品種名としても広く知られています。
不知火(しらぬい)という言葉は、大きく二つの意味で使われます。
ひとつは、熊本県・八代海(不知火海)沿岸で古来より目撃されてきた怪火(不思議な光の現象)です。旧暦8月1日の夜明け前、海上に無数の火の玉のような光が漂い、まるで炎が広がっているように見えるとされます。古くは「この光が見えると豊漁」「神秘的な火」として信仰の対象にもなりました。現代では、海面付近の温度差や大気による光の屈折(蜃気楼の一種)によって漁船や集落の灯りが異常に見える現象だと考えられています。熊本県の不知火町(現・宇城市)はこの現象に由来した地名です。
もうひとつは、熊本県を中心に栽培される柑橘類の品種「不知火」です。清見タンゴールとポンカンを掛け合わせた品種で、果実の頂部にこぶ状の突起があるのが特徴です。甘みが強く果汁が豊富で皮がむきやすく、糖度が高い冬から春にかけての人気品種です。糖度や外観の基準を満たしたものが「デコポン」のブランド名で販売されることでも知られます。
古典文学や和歌でも「不知火の」は熊本(肥後)地方を指す枕詞として用いられており、日本文化に深く根ざした言葉です。
使い方・例文
スーパーで売られている「デコポン」は、不知火という柑橘品種のうち一定の基準を超えたものにつけられるブランド名です。
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