本文へスキップ

ロタ症候群とは?

ろたしょうこうぐん

ロタ症候群とは、ロタウイルス感染による胃腸炎に伴って生じる痙攣や意識障害などの神経症状を指す臨床概念です。

ロタ症候群(Rota syndrome)は、ロタウイルス胃腸炎の経過中または前後発症する神経学的合併症の総称として用いられる概念です。主に乳幼児において、下痢や嘔吐などの消化器症状に伴って痙攣・意識障害・ぐったりといった神経症状が出現する状態を指します。

ロタウイルスが消化管だけでなく、中枢神経系にも何らかの影響を及ぼす可能性が示唆されていますが、詳細なメカニズムはまだ完全には解明されていません。ウイルスの直接浸潤、免疫応答による炎症、脱水・電解質異常(低ナトリウム血症など)が神経症状を引き起こす要因として考えられています。

臨床的には以下の点が注目されます。

  • 熱性痙攣に類似した短時間の痙攣が起こりやすい
  • 痙攣は繰り返す場合もある(群発痙攣)
  • 意識障害が胃腸症状に先行することもある
  • 多くの場合、予後は比較的良好とされる

ロタ症候群は日本の小児科領域で使われることが多い用語であり、国際的には「ロタウイルス関連脳症・脳炎」として報告されることもあります。診断は胃腸炎の存在とロタウイルスの検出、神経症状の評価を組み合わせて行われます。

使い方・例文

ロタウイルス胃腸炎と診断された乳児が突然痙攣を起こした場合、ロタ症候群の可能性を念頭に置いて脳波検査や画像検査が追加されることがあります。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語