リソソームとは?
りそそーむ
リソソームとは、細胞内の不要な物質や細菌を分解する酵素を含む膜に包まれた細胞小器官のことです。
リソソーム(lysosome)とは、真核細胞の細胞質内に存在する球形の膜性細胞小器官で、内部に多種類の加水分解酵素(リパーゼ・プロテアーゼ・ヌクレアーゼなど)を含んでいます。「細胞内の消化器官」とも呼ばれます。
リソソームの内部は酸性(pH約4.5〜5)に保たれており、これらの消化酵素はこの酸性環境で最もよく働きます。万一リソソームが破損して酵素が細胞質に漏れ出しても、中性pH(約7)では活性が著しく低下するため、細胞自体へのダメージが抑えられる安全機構になっています。
リソソームが担う主な役割は以下のとおりです。
- オートファジー:老化したミトコンドリアや不要なタンパク質など、細胞自身の成分を分解・再利用します。
- エンドサイトーシス処理:細胞外から取り込んだ細菌・ウイルスや栄養素を分解します。
- アポトーシスへの関与:プログラムされた細胞死にも関与します。
リソソームの機能不全はゴーシェ病やポンペ病など「ライソゾーム病」と呼ばれる遺伝性疾患群を引き起こします。近年はオートファジー研究の進展とともに注目度が高まっており、がんや神経変性疾患との関連も研究されています。
使い方・例文
「白血球がリソソームの酵素を使って細菌を消化する」のように、免疫や細胞生物学の説明で登場します。
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