ライソゾームとは?
らいそぞーむ
ライソゾームとは、細胞内で不要なタンパク質や異物を分解・消化する役割を担う小器官です。
ライソゾーム(Lysosome)とは、真核生物の細胞内に存在する膜で包まれた小器官(オルガネラ)で、主に不要物や有害物質の分解・消化を担います。日本語では「リソソーム」と表記されることもあります。
ライソゾームの内部は強い酸性(pH約4〜5)に保たれており、加水分解酵素(ヒドロラーゼ)を多数含んでいます。これらの酵素はタンパク質・脂質・核酸・糖質などを分解できます。細胞内での主な役割は以下の通りです。
- オートファジー:老化した細胞小器官や不要なタンパク質をとり込み分解します。
- 食作用:マクロファージなどの免疫細胞がとり込んだ細菌やウイルスをライソゾームが分解・無害化します。
- エンドサイトーシス:細胞外からとり込んだ物質の処理に関わります。
ライソゾームの機能異常はライソゾーム蓄積症と呼ばれる遺伝性疾患群につながります。ゴーシェ病やテイ=サックス病などがその例で、分解できなかった物質が細胞内に蓄積して様々な症状を引き起こします。
ライソゾームは1955年にベルギーの生化学者クリスチャン・ド・デューブによって発見され、この業績は後にノーベル生理学・医学賞に結び付きました。現代医学ではオートファジー研究との関連で特に注目されています。
使い方・例文
高校生物や大学の細胞生物学の授業で「食作用でとり込んだ細菌をライソゾームが分解する」という説明とともに登場します。
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