ラミニンとは?
らみにん
ラミニンとは、細胞と細胞外マトリックスをつなぐ糖タンパク質で、組織の構造維持や細胞の分化・移動に重要な役割を担う分子です。
ラミニンとは、細胞外マトリックス(細胞の外側を取り巻く構造物)の主要な構成成分である大型の糖タンパク質です。特に基底膜と呼ばれる薄いシート状の構造に多く含まれ、皮膚・筋肉・神経・血管など、ほぼすべての組織で見られます。
ラミニンの分子は「α鎖」「β鎖」「γ鎖」の3本のポリペプチド鎖が絡み合った十字架または非対称のT字形の構造をとっています。現在、α鎖5種類、β鎖4種類、γ鎖3種類が知られており、それらの組み合わせによって多数のアイソフォーム(型)が存在します。
ラミニンの主な機能は以下のとおりです。
- 細胞接着:細胞表面の受容体(インテグリンなど)と結合し、細胞を基底膜に固定する
- 細胞増殖・分化の調節:細胞にシグナルを伝え、細胞の運命を制御する
- 神経突起の伸長促進:神経細胞が突起を伸ばすのを助ける
- 組織の構造維持:コラーゲンIV型などと協調して基底膜の骨格を形成する
ラミニンの欠損や異常は、筋ジストロフィーや腎疾患など様々な遺伝性疾患の原因となることが知られています。また、再生医療や細胞培養においても、細胞を適切な状態に保つためのコーティング材料として広く利用されています。
使い方・例文
iPS細胞を神経細胞へ分化させる実験では、培養ディッシュをラミニンでコーティングすることで、細胞の接着と分化効率を高める方法がよく用いられます。
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