分化とは?
ぶんか
分化とは、受精卵や幹細胞などの未分化細胞が特定の機能を持つ細胞へと変化していく過程のことです。
分化(ぶんか、differentiation)は、細胞が形態や機能を特殊化していく過程を指します。多細胞生物では、一つの受精卵から出発して細胞分裂が繰り返される中で、遺伝子発現のパターンが変化し、皮膚細胞・神経細胞・筋細胞・血球など200種類以上の異なる細胞タイプが生まれます。
分化の仕組みの核心は、すべての細胞が同一のゲノムDNAを持ちながら、どの遺伝子を「オン」にするかが細胞タイプによって異なる点にあります。この遺伝子発現の差異は、転写因子・ヒストン修飾・DNAメチル化などのエピジェネティクスによって制御されます。
分化の主な特徴は次のとおりです。
- 不可逆性:通常、高度に分化した細胞は元の未分化状態に戻れない
- 段階性:全能性→多能性→多分化能→単能性というように段階的に分化能が狭まる
- 安定性:一度獲得した細胞アイデンティティは安定して維持される
使い方・例文
「血液細胞はすべて骨髄の造血幹細胞から分化して生まれる」「がん細胞は分化度が低いほど悪性度が高い傾向がある」という文脈で医学・生物学の場面で広く使われます。
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